CATとは

CAT / The Centre for Alternative Technology

CATは、英国ウェールズのマカンレスと言う町の郊外にある、地球環境と調和した生活を提唱するテーマパークです。正しくは The Centre for Alternative Technology で、直訳すれば「代替技術センター」となります。ここで言う「代替」とは、石炭石油化学エネルギーに代わる、環境に調和したエネルギーと技術を意味します。CATは、通常は英語でも日本語でもシーエーティーと呼びます(キャットではありません)。この日本語版では CAT と表記していますが、ピリオド付きで C.A.T. と表記する事もあります。

CATは研究・教育機関としても高い評価を得ています。また、場所が不便な事もあって、早くからウェブによる世界に向けた情報発信に取り組んでいます。そのウェブには、単なる宣伝や案内のみならず意義深い情報が豊富に含まれています。それらを翻訳したのがこの日本語ページです。

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CATは遊園地?

テーマパークと言う単語は、日本では遊園地の意味でも使われますが、本来の意味は文字通りテーマのあるパークであり、CATの場合はオルタナティブテクノロジーを題材とするテーマパークと言う事になります。この様な施設は一般にエコパーク、エコロジーセンターなどと称されており、中でもCATはその先端の施設と言えます。

従って、観覧車やジェットコースターのある日本の遊園地の様な感覚ではなく、自然公園でピクニックを楽しむ様な感覚でお越し下さい。或いはDIY店や園芸店を訪れる様な気持ちでもユニークな展示が興味を惹く事でしょう。環境問題に興味のある方には貴重な情報が揃っていますし、そうでない方にも美しい景観を堪能していただけます。

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CATから何を学ぶか 1

このウェブサイトには、CATの現地案内や理念の解説、CATが提唱する省エネルギーやリサイクルのアイデアなどを掲載しています。中には、日本人の感覚では、「何もそこまで…」とか「ケチ臭い」と感じてしまう話もあります。しかし、地球の未来を真摯に考えるなら決して冗談や極論ではなく、実践すれば僅かずつではあっても確実に地球環境保護に役立つ事ばかりです。

CATは、机上の議論とは一線を画しながら、長年に渡って具体的な実践に努めて来ました。そこで培われたライフスタイルや環境に対するポリシーなどは、日本の私達にとっても注目に値しますし、生活信条として取り入れる事もできます。例えば、「今はアパート住まいだけど、いつか一戸建ての家を持つ時にはCATの省エネ住宅を参考にしよう」と言う方もいらっしゃる事でしょう。但し、CATは英国ウェールズの山間部にある本拠地を実験場としていますので、環境の異なる日本で彼等の研究成果が全てそのまま通用するとは言えません。例えば、CATでは住宅の保温の為の断熱を重視しますが、日本の殆どの地方では高温多湿への対策の方が重要と言えます。即ち、ウェールズで快適な住宅が日本でも快適とは限らず、日本では日本なりのオルタナティブテクノロジーを模索する必要があります。その良き参考となるのがこのウェブサイトの重要な目的の一つです。

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CATから何を学ぶか 2

CATが創立した当初は、前衛思想の集団、変わり者の集団と言う様な目で見られていました。1970年代には同種の団体が数多く登場しましたが、時の流れと共に多くは消滅しています。CATも内部の路線対立を始めとする多くの危機を経験しています。しかし、それらを乗り越えて今日の社会的評価を獲得しています。実際に、英国の現地では、反対の為の反対、組織崩壊、アングラ化などに陥る事なく、建設的に活動を継続して来た社会組織としてのCATが注目を集めているそうです。CATが発信する情報の中には、近未来のサステーナブルな地域社会のあり方の秘訣が多く含まれており、この日本語版ウェブでもそれらを再現しています。

この様に、自然環境や社会環境の違いがあろうとも、CATの基本ポリシーを酌み取った上で、それぞれの立場でこの日本語ページをお役立ていただければ幸いです。

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ウェールズへのこだわり、英語へのこだわり

CATが立地しているウェールズは15世紀頃まではイングランドとは別の国であり、今も自治政府が置かれ、数十万人以上がウェールズ語(英語とは全く別の言葉)を母語として生活を送っています。因みに、CATのウェールズ語名はCANOLFIN Y DECHNOLEG AMGENで、現地ではウェールズ語の案内板も併設されています。

しかし、CATでは、全世界に向けた情報発信と言う観点から、国際共通語として英語を使っています。従って、この日本語ページはあくまでもCATから発信された情報を手早く読み取る為に活用し、CATに直接御連絡される場合には国際共通語として英語を用いて下さい。



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